ビザ(査証)と在留資格の違い
ビザ(査証)と在留資格は本来別のものですが、一般的に「在留資格」のことを「ビザ」と呼ぶことが多く、特に外国人の方は同じ意味で使う事が多いように思います。
法律用語としてはビザ(査証)と在留資格は実は全く別物です。
では、ビザ(査証)と在留資格の違いは何かといえば、その目的をみるとよく分かります。
ビザ(査証)は日本に入国するために必要な書類であるのに対し、在留資格は日本に滞在するための資格という事です。
在留資格とは、日本に在留するために、在留目的に応じて入国管理局から与えられる資格です。
現在、在留資格の種類は全部で29種類あります。
日本に在留する外国人は、この29種類のいずれかの在留資格に該当し、在留資格に定められた範囲内で活動を行う(滞在する)ことができます。
一方、ビザ(査証)とは、海外の日本大使館で発行されるもので、日本の入国管理局から発行されるものではありません。海外の日本大使館の審査の結果、日本入国に問題ないと判断されれば、ビザ(査証)が発行され、パスポートにシールが貼付けされます。
ちなみに、ビザ(査証)は1回限りの入国に限り有効で、有効期限は発給日の翌日から3か月間です。